今回は技術編です。前回
※比較的マテリアル初心者向けの解説になります。

実行ファイルを更新しました。
投稿時点版をブラッシュアップしたバージョンです。
車をふっ飛ばしたときのSEやパーティクルが付いて爽快感が増しています。
あと、大阪人数名にアテレコを加えています。

だいぶ道頓堀 ver0.2

kanban
この左側のビルの看板なのですが、実はひとつのマテリアルを板ポリに貼ってビルの1面全体を覆っており、看板部分だけを光らせています。
(※右側の「かに籠絡」とビールの看板は看板単体のマテリアルで、窓部分だけを光らせています)
本当はせめて看板くらいはビルとは別のcubeオブジェクトにして立体感を出すべきだったんですが、看板の物量が多すぎて手抜きしました。遠景用ならこれで十分だと思われます(だいぶ道頓堀はカメラが近付くので、こんな手抜きはすべきじゃないです)。

これをどうやって実現しているのかを解説します(わかるひとは読む必要ないです)。

douton_south_building01_
まずこのようなバックを透明色で切り抜いたアルファ付きPNG画像を用意します。
(上図は容量の関係で実際にはjpegです)

自前の撮影写真のパースを自由変形ツール等で修正して雑にレタッチしたものです。
※ロゴがそのままだと怒られそうな気がしたので、やっつけ改造してあります。

mask_img
光らせたいところを白(255,255,255)光らないところを黒(0,0,0)にしたマスク用画像を用意します。
同じ解像度である必要はないので、低めの解像度でOKです。
今回はビル画像を2048x2048, マスク画像を512x512にしましたが、もっと小さくてもよかったかもしれません。
UE4のコンテンツブラウザにドロップしてインポートしたらダブルクリックして開き、Compression SettingsでMasksに設定しておきます。

buiding_mat
マテリアルノードをこんな感じに組みます。

masks
マスク用画像のノードはSample TypeをMasksにしておきます

UE4極本464ページにLerpノードを使って部分的にラフネスを変える解説があります。
それを参考に応用してみました。

このLerpノードとマスク画像の技は他にも色々便利に使えそうです。 

次回は動く電光掲示板について解説します。